暖房は何を使います?【社長ブログ】

11月とは思えない暖かい日が続いた宇都宮も、いよいよ寒波到来です。そろそろ本格的に暖房をつけるシーズンになりましたね。

ところで皆さん、暖房機器は何をお使いでしょうか?私もこの家に住み替える前は、石油ファンヒーターを使っていました。25年前に建てたその家は暖房しても部屋が暖まらなくて、建てて10年目くらいで大規模リフォームを決断。その際床暖房設備を導入したのですが、結果暖かいのはその床暖房を設置したリビングだけ…そのリビングも床暖房だけで十分暖かいのかと思いや全くダメでファンヒーターと両方使う事になり、どちらも石油(灯油)を使うハメに。

灯油タンクへの補充が過酷過ぎました

何故なら前の家のリビングは2階だったからです。床暖房用ボイラーと専用の灯油タンクは2階故ベランダに設置したので、給油はどうしたかと言うと

軽トラに18Lの灯油缶を積んでガソリンスタンドへ買いに行き(給油中すげー寒い💦)自宅に戻り次第、その重いポリタンクを持って階段を上がり2階ベランダへ。床暖用ボイラータンクに入れて階段降りて次のポリ持ってと繰り返す。1シーズンに最低でも12回(18L×12本)、しかもそれは床暖房だけの給油作業です。ファンヒーターはタンクが小さいのでもっと酷い。

ファンヒーターはリビングの他、子供部屋にそれぞれ1台ずつ2台と夫婦寝室用1台、合計4台。灯油切れを起こす度に入れに行くのはお父さん(僕)の仕事。

朝起きて直ぐとか夜遅くにファンヒーターの燃料が無くなり(←何故か)1階の物置にあるストック用灯油タンクまでヒーターのタンクを補充しに行く。物置は屋外なので給油の時間に身体は冷え切りガタガタ震え、やっと入れ終わったと思ったら灯油が服や靴に垂れて洗濯しても落ちないから捨てる羽目に。毎年冬はこの時発狂しそうになります。

結局、その灯油入れに耐えられなくなり床暖房もファンヒーターの利用をやめ、エアコン暖房に切り替わりました。断熱性能は25年前で(当時それなりに頑張ったつもりです)今建てられる家のように良くありません。エアコンで暖めた空気もどんどん逃げていってしまいますが、床暖+灯油ファンヒーターよりは快適になりました。何をしたかと言うと、つけっぱなしにしたのです。当時は今ほど電気代も高騰していませんでしたからね。間欠運転の灯油暖房と同じか安いくらいでした。

これからの家づくりには、省エネな家が絶対に必要!

と本気で考えながら仕事をしていた時「百年の家プロジェクト」に出逢い、本物の家づくりとは何か?を学び、物理の勉強にどっぷり浸かりドイツのパッシブハウス研修を経て、進化しまくった僕が考えた断熱気密技術の特許を取り、それを使って建てたのが今の家です。

物理は嘘をつかなかった。45坪も床面積があるこの家をたった6帖用のエアコン一台で全室暖める事ができスリッパ履かずどの部屋も足が冷たく無い。ファンヒーター4台も床暖房も要らない。大嫌いな灯油入れもしなくて良くなったし、エアコンだから火災の心配ないし夜もつけっぱなしだからトイレに行くのも全く辛くない。

マジで幸せ

手前味噌ですが、住んでみて「物理をきちんと理解して設計し、精度の高い施工ができれば本当に暖かく無駄のない家ができるんだ!」と確信しました。

電気代が高騰しているニュースが目立ちますが、灯油やガスだって高騰しています。エアコンだけなら電気代だけで済むのにファンヒーターは灯油だけでなく電気も喰います。更に解放型ファンヒーターやストーブの場合、室内空気の酸素を燃やしてしまうので換気が必要になってきます。

これは建築基準法で決められた24時間機械換気設備とは別な話なので、解放型であれば灯油やガスを燃やす度に窓を開けて二酸化炭素を出さなくてはなりません。その時めちゃくちゃ部屋が寒くなります。せっかく暖房して温めたのになんて無駄な行為なんでしょう。

数ある暖房器具の中、一番効率が良く安全なのはエアコンです。漏電でもしない限り火災の心配が無い。朝、最初に起きた家族が貧乏クジを引いたように寒い部屋の暖房スイッチを入れる必要がありません。一番嬉しいのは

灯油入れという行為をしなくても良い事。

薪ストーブや暖炉も否定はしません。ライフスタイルだから良いと思います。でも薪を用意したり灰を処分したり煙突掃除。忙しい毎日を暮らす家族には向きません。時間に余裕がないと使えない贅沢な暖房設備です。

都市ガスを使った暖房器具なら灯油入れは無いですし、プロパンのようにガス切れもないですね。ただやはり化石燃料を燃やす暖房は夜つけっぱなしが怖いのですよ。

「危ないから」とか「燃料切れ」とかで暖房の事を気にしない。リモコンの温度と風量設定だけでポカポカに暮らせる家って本当に幸せです。家を建てる時、どこにお金を使うか。暖房器具は何を選択するのか。

過酷な自然環境の日本において既に答えは出ています。注文住宅だけでなく建売住宅でも、お客様は暖房器具の選択をする事ってあまりありません。工務店や設計事務所、家を供給する側に決定権があるようなものです。

小さなエネルギーで動く暖冷房設備を最も効率良く使えるよう考える。ラウレアホームの流体設計もその一つです。

写真は近所にあるcafe「ルンバ」さんのミルフィーユタワー🍰です。間に柿が入っていて美味しいです♪

宇都宮で注文住宅を建てるならラウレアホームへ

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