NAKED meets ガウディ展
カタルーニャの巨匠、建築家・アントニ・ガウディ。
憧れの建築家であり、実際にその作品を見たくて二度もスペインへ足を運びました。
サグラダ・ファミリア
グエル公園
カサ・ミラ
カサ・バトリョ



あの圧倒的な空間体験は、今も鮮明に心に残っています。


今回訪れたのは、天王洲アイル駅から徒歩5分の「寺田倉庫」 で開催されている没後100年展。
3月15日までということで終わってしまう前に。平日だから空いているかと思いきや、建築を学ぶ学生の姿も多く、会場はそれなりの賑わい。
やはり、時代を超えて人を惹きつける建築家なのだと実感する。

素材と構造の革新
ガウディの魅力は、単なる装飾ではない。彼はガラスや石など、現地で入手できる素材を徹底的に研究し、その土地の自然と調和する建築を生み出した。
アーチ状の建具、手摺や壁、三次元曲面で構成された天井。
重力に従った懸垂曲線を用いた合理的な構造。

造形は有機的で詩的なのに、構造は徹底して合理的。この両立に、何度見ても見惚れてしまうのです。
カサ・ミラの屋上に並ぶ煙突でさえ、ただの設備ではない。彫刻のようでありながら、機能そのものが美に昇華してます。


サグラダ・ファミリアへの想い
初めて建物を見て涙を流したのが、サグラダ・ファミリア。ガウディは晩年、ほぼすべての仕事を断り、
この大聖堂に人生を捧げたと言われている。
彼が没頭した理由は明確だった。それは「神への奉仕」であり、「自然は神の設計図である」という信念の具現化です。
サグラダ・ファミリアは単なる建築ではなく、信仰、自然、数学、構造、光――
あらゆるものを統合した“祈りの空間”。

彼は「依頼主(神)は急がない」と語ったと伝えられています。
そして没後100年となる今年、中央塔が完成予定とされている。

自分が生きているうちに、この未完の建築が完成へ向かう姿を見られるという事実。
図面が語るもの
会場では、スペイン内戦で焼失を免れた図面も展示されていました。

現地のスケールダウン模型は縦横比がわかりやすく、あらためて彼の構造理論の緻密さに驚かされる。

模型を見ていると、建築家の頭の中を覗き込んでいるような感覚になる。
彼はどんな未来を見ていたのか。完成を見られないことを知りながら、なぜそこまで情熱を注げたのか。答えはひとつなのかもしれない。建築は、自分の命より長く生きるから。
建築という仕事
世の中には本当にたくさんの仕事がある。
でも、造った人がいなくなっても、100年後も、200年後も、人に感動を与え続ける。
そんな仕事は、そう多くない。
ガウディは亡くなって100年。それでもなお、人を動かし、若い学生たちを会場に集め、
遠く日本の建築家の心を震わせる。
やっぱり、建築って素晴らしい。
そして完成した本物を、
もう一度見に行きたくなりました。いや、行かなくちゃ。
【著者情報】

有限会社 ラウレアホーム
代表取締役 岡野孝祐
一級建築士 ・宅地建物取引士・ VOC測定士 ・第二種電気工事士
一年中半袖で快適に暮らせる「天井の無いお風呂がある家」を造っています
メディア:「となりのスゴイ家」出演
壁断熱工法・屋根断熱工法・自動給水加湿器・3つの特許を取得
趣味:サーフィン・海外旅行・登山・写真・動画編集


