2014 海外研修【ドイツ・プラスエネルギーハウス研修】ベルリン1

ミラノからベルリンへ。空港到着です。

今回、研修をアテンドしてくれるのは現地で暮らす日本人でドイツのプラスエネルギーハウスを研究されている永井さん。長身でイケメン。研究所で座学をしていただきました。
フランクフルト・パッシブハウスの時よりも詳しい質問をしたり、ドイツの最新住宅事情や国のエネルギー施策を教えていただきました。
半日、座学をしてからプラスエネルギー実棟へ。
プロトタイプを設計・建築し、データを取る為に居住者を募集。実際に暮らされているプラスエネルギーハウスです。「プラス」と言うのですから、消費エネルギーを創エネが上回っていなければなりません。
ベルリンは冬とても寒いですが、寒いのを我慢してプラスエネでは意味がないので温湿度データも見せていただきます。
こちらが最初のお家。スタイリッシュで格好いいですね。軒を出さない方が洗練されるように思います。

太陽光で創エネしていますね。給湯用のソーラーシステムも見えます。
まだ日本ではZEH(ゼッチ)という言葉もない時。先を行っています。
基本設備はパッシブハウスを使っていました。熱交換器の仕組みや写真は諸事情により割愛します。予想と全く違った冷暖房と換気システム。
キッチンの写真は出してもいいかな?デザインの部分ですから。

ビルトインされたオーブンやレンジ。高級感たっぷり。スッキリまとまっていて、好み。この印象が強く、後に自宅(モデルハウス)にもビルトイン機器が入る事になります。
そして食洗機

青い照明はいただけませんが、ガバっと開く600ミリ幅の大型コンテナ。
お皿だけでなく、鍋やフライパンまで入っています。
ここで大きな食洗機は「節水」だという事を知る訳です。水流しっぱなしで手洗いする水道吐水量とミスト状で吹き出した食洗機の水量も全然違うので年間通して計算するとかなり節水です。省エネとは違うかもしれませんが、何度も食洗機に出し入れする時間の節約にもなりますものね。

この家を造ったビルダー社長から詳しい説明を聞きます。
やはり快適で暮らしながら省エネを達成する為に一番大事なのは躯体(建物)の断熱性。
日本では当時の北海道地区ですら薄く感じる壁・天井断熱の厚さ。
サッシの性能も違います。
ガレージ屋根にもソーラーパネルが乗っていて、EVカーや電動アシスト自転車へ充電できるようになっていました。
高性能・省エネ住宅を造る上で最も大事なのは建物外皮(断熱)
この家の視察は僕のJ・2×HYBRID特許工法が生まれるきっかけでもありました。

ベルリンではこんな感じのコンドミニアムに泊まりました。
ドイツでは、お役所が家の温度を抜き打ちで測りに来るらしく冬の室温が18℃以下になると相当な罰金が科せられるとの事。これは驚きと共に、国が本気で「暖房しなさい」と言っているという事でもあります。それでも消費エネルギーを抑えて原発をゼロにしなければならない。だからパッシブハウスやプラスエネルギーハウスの普及に力を入れているんですね。
この宿はパッシブハウスでもプラスエネルギーハウスでもありませんが、窓下に見える温水輻射暖房パネルが随所にあって、真夜中でも運転し連続暖房。
とても快適にシャワーを浴び眠る事ができました。

建築専門紙や情報誌を読むだけでは解らない「体感」
建物以外でも都市計画や国の施策。現地に入って知れた事が沢山ありました。
知りたかったら「見に行くか!」
これが百年の家project。このマインドセットが僕を変えていきます。