お風呂の天井つけるのやめました【社長ブログ】

ラウレアホームも話題のThreads(スレッズ)を始めてみました。
ブログタイトルの内容で投稿をしてみたところ・・・

1日でアクセスが30万超え

!えースゴっ

Instagramの投稿では全くつかなかったコメントも370ポストを超えてます。やはりキラキラ投稿系のインスタと違って、SNSジャンルの違うThreadsではエンゲージメントが変わって来るのね、と実感できる出来事です。

天井なしのお風呂を作り始めて早いもので8年目?これを思いついたのは百年の家Project海外研修がきっかけ。

HMS(百年マスターセミナー)のドイツパッシブハウス研修です。正確にはプラスエネルギーハウス研修。研修中、デュッセルドルフの住宅展示場で見た、寝室にお風呂。天井とガラスの間に空間を持ったシャワーブース。

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日本では考えられないデザインと暮らし方。開放感。ぶっとびました。

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これって大丈夫なのか?住宅展示場の人に聞いてみた(通訳を介して)

「勿論展示が終わったら売却するよ」と。

って事はこの仕様で住んで大丈夫って事です

当時僕はこの日本で、冬の寒さによってお風呂場・脱衣場で人が亡くなる事故「ヒートショック」について真剣に考えていた。


おそらくこのモデルハウスはデザイン優先でこうなったと思われます。当時、詳しく聞いてないので。でもこう思った。

あれって、浴槽、シャワーブースの室温が居室と同じになるよな

快適になってしまっただけでなく、カッコイイってやつ。

で、そのヒートショック事故問題。世界を色々見て考える。

この事故を減らす為に何をすればいいのだろう

ヒーショックで亡くなるのは誰のせいだと思いますか?その家を造った建築家。

ハウスメーカー、工務店、大工のせいです。

プロなのに寒い家を建ててるからです。どうやって家の悲しい事故を減らす?

答えは簡単だった。お風呂と脱衣場、トイレが暖かかければヒートショック事故は起こらない。

それなら暖房すればいい。でもユニットバスについてる暖房換気扇ではお風呂場すら暖まらない。

天井から下向きに暖房なんて効率が悪すぎなんです。壁付のエアコン、暖房風を下向きor上下で運ぶのが最適。

風に乗って運ばれた熱エネルギーは家の質量(物質)に蓄熱し続け、やがて放射エネルギーへと繋がっていく。

じゃあ、脱衣場にエアコンつけてお風呂場から暖めよう。脱衣場も浴室もあったかい。でもそのままじゃ勿体ない。

この熱エネルギーを廊下・リビング・キッチンまで運ぶことができたら無駄が減らせる。

高気密高断熱+蓄熱ができるならつけっぱなし運転ができます。予熱を維持するエネルギーだけで済むようになる。

デュッセルドルフで見たあのシャワーブースとお風呂。

そうだお風呂の天井を取っちゃおう

あの展示場で見た家達は、バスルームがリビング・寝室と空間全体が繋がっていた。


熱力学・湿り空気線図で読み取る露点温度・外の湿度が室内に取り込まれた際の絶対湿度量。

ベイパーバリアによる超高気密性能の担保で壁体内結露も問題なし。よしやれる。でも実際やってみないと分からない。

自信半分・不安半分。何が起こるか分からない。思いついたアイデア。最初にお願いしたお施主さんへに話を持ちかけました。

面白いね、そのアイデア。やってみてよ

「駄目だったら責任持ってお風呂壊してやり直します」

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会社一丸となって造った、ラウレアホーム初の「天井を無くしたお風呂」壁に窓はないけど天窓があって空が見える。リビング・脱衣と空間が繋がる。他にないデザイン。

お引き渡し後、しばらくして住み心地を聞いてみた。今でもはっきり覚えてる。

「いやぁ最高だね。もう他のお風呂には入れないよ」

不安は完全に消え、自信だけが残った瞬間でした。その後も、建てさせてもらった家のお風呂は全部「天井なし」に。普通のユニットバスをつけるならラウレアホームに頼む理由がない程に。

脱衣所もお風呂も廊下もリビングも脱衣場エアコンで暖めてしまう性能。

これができるのは断熱等級6以上の高断熱とC値(相当隙間面積)0.15以下の超高気密性能、地中熱と排熱交換を取得できるセントラル換気システムがある事。

それと間取り、設計です。

そうして僕もそんなお風呂がある家を手に入れた。真冬に41℃で浴槽にお湯を張っても湯気が出ない。まるで水のように佇む浴槽のお湯。

シャワーで体を洗っても湯気が見えない。家中湿気でびしゃびしゃになるのか?なる訳がない。物理法則を知り尽くしてやってるので。天窓さえ曇らない。

何より天井が抜けている開放感。堪らない。脱衣所の温度は27℃。ぽっかぽか。

最高です。

夏は湿気で大変だって?それをプロが言うのだとしたら全く何も知らない人です。

換気で常に外の水蒸気(湿気)を取り込んでいますが、浴槽シャワーが出す水蒸気なんて外から来る水蒸気に比べたら微々たるものなのです。

じゃあ外から入ってくる湿気はどうやって外に出すのか。

エアコンです。エアコンは冷房運転すれば必ず除湿をしますので、ドレンパイプから外に水として出て行くのです。

スレッズから見に来てくれた人に向けて少し説明します。

Q:湿気はどうなってるの?

A:お風呂をシャワーや洗面器でお湯や水かけていないのに濡れているのは結露しているから。結露は温度と飽和水蒸気の関係で湿気が露点温度に達すると水蒸気が水になる現象です。浴槽に42℃のお湯を張って湯気すら見えないのは、浴室が暖かいから。これは脱衣場エアコンがあるからです。

Q:湿気で家中カビだらけにならないの?

A:なりません。水が結露する露点ポジションを持たない家はカビが生えないのです

Q:子供がシャワー上向けたらびしゃびしゃになるじゃん

A:それはお子様への「しつけ」で解決してください

Q:工務店は保証してくれるの??

A:当たり前の話です。責任と自信をもってオススメしています

Q:実際に住んでる人の意見聞いてみたいわ

A:栃ナビ「ラウレアホーム」に寄せられた沢山のクチコミをご覧ください。Instagramのトップページ に掲載されています。称賛のシャワーです。私もこんな家で暮らしています(7年目)

新しい事にチャレンジをすると叩かれるのが世の中というもの。特に日本人という人種は徹底的に人を叩く。プロでさえ、体験してない・知らない事は認めない。「変な建築家のエゴ」と嘲笑う。
「全熱交換式にして床暖房にすれば良いのに」←何年前の話してるんですか(*_*;

「湿気で凄そう」「家中カビだらけになりそう」「あちこち腐ってそう」
まぁ、アンチコメントが付くのも「出る杭は打たれる」という事で大歓迎。「◯◯そう」という語尾で分かるように予測でしかない事も見て取れます。

でも、この天井をなくしたお風呂に入り暮らしている方が、

健康で長寿になり、楽しくお風呂に入り、掃除が楽になるんですから別にいいじゃないですか。

最後にひとつ。真冬にお風呂が曇らない原理をわかり易く説明します。

夏、露天風呂に行った事ありますよね?冬なら湯気で周りの景色が見えないくらい真っ白に湯気が立っているのに、夏場は全く湯気が見えない。冬の露天風呂で見える白くモクモクした湯気は結露で発生した水(霧状)です。H2Oという分子が露点温度に達し、空気中に含みきれず水となって目に見える大きさになりました。

夏、それが見えないのは

外(外気温)が暖かい、暑いからです。

室内でも同じ環境を得ることができれば湯気が出ない。

お風呂の壁や床、天井にカビが生えるのは温度と湿度と餌(人が出すタンパク質)です。3つ揃わなければカビの胞子は増えることができない。天井を取ってしまうことで湿気は浴室に留まることができず拡散されていきます。カビが好む環境でなくなった場所で彼ら(胞子)は増殖しないのです。

カビが生えない=掃除が楽

ヒートショック事故をなくしたい想いのお風呂は

家事楽も叶えてしまいました。

【著者情報】

有限会社 ラウレアホーム
代表取締役 岡野孝祐

一級建築士 ・宅地建物取引士・ VOC測定士 ・第二種電気工事士
一年中半袖で快適に暮らせる「天井の無いお風呂がある家」を造っています
メディア:「となりのスゴイ家」出演

壁断熱工法・屋根断熱工法・自動給水加湿器・3つの特許を取得
趣味:サーフィン・海外旅行・登山・写真・動画編集

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