災害から学ぶ事
おはようございます。
日本は今、未曾有の大災害に見舞われています。
岡山・倉敷を襲った豪雨被害に続き、スーパー台風21号。
道内へ大量の雨を降らせ地盤が緩み、そこに震度7の巨大地震。
TVニュースで見る上空からの映像は、土砂崩れというより山が崩壊。
沢山の家らしき建物が押しつぶされ未だ行方不明の方も沢山いらっしゃいます。
一人でも多くの人が助かってくれる事を願うばかりです。
今回この映像を見て、考えることがあります。
「なんでリスクの高い山沿いに家を建てるんだろう?」という事
確かに農家の方は作付面積や日照から日当たりの良い場所を農地にし、
山沿いに道路を整備し住宅を並べて建てた方が理にかなってるようには思います。
でも、このように山が崩壊すれば集落すべてがなくなってしまう甚大な被害が出ます。
このようMに、昔から住み継がれる土地に家を建て続けなければならない事情があるからだと推測します。
農家を継がなくても、親族であれば建築が許可されますのでその土地に新しい家に建て替える。
どんなに耐震性能が良い家でも土砂崩れには耐えられません。
倒壊してしまったら私達工務店でもどうにもできないのです。
先祖代々受け継がれた土地。移り住まない限りこの場所での運命が決まってします。
都市計画法という建物を建てる上での大きな決まりがあり、
用途地域ごとに建築していい種別があり、無秩序に建物が建てられる事を制限しています。
市街化調整区域は法整備前から建てられた家の建て替えに限り改築を認めていたり
土地を買うと大変だし、この土地に愛着がある。これも理由にあるでしょう。
「裏山はあるけど、今までも災害なかったし、ここは大丈夫」という思い込み。そのような心理的要因も重なり
「子孫に渡りこの土地に住み継いでいく」という状況が続いてしまうが原因ではないかと思います。
これから国を挙げて復旧作業に当たると思いますが、また被害の遭ったこの場所にライフラインを戻し、家を建てるのでしょうか?
「ここに家を建てるとこうなるよ」と教えられているのに。
行政もここに気付き、山から離れた場所に今まで持っていた土地と同じ面接で建築を許可する等、法整備する等考えて欲しいと思うのです。
今回の災害によりお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたします。
有限会社 ラウレアホーム
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