床下エアコン【社長ブログ】

工事がスタートした注文住宅・新築物件の基礎工事中です。そういえば、まだ床下エアコンを付けてる記事を見かけるのでブログ書こうと思いました。

床下エアコン

とはその名の通り、室内機が1階の床下やくり抜かれた床に置かれている設置方法を言います。エアコンは、室内機の上から室内の空気を取り込み、室外機で冷媒を圧縮し得た熱にその空気を当てて暖房したり冷房したりしています。暖房・冷房器具としてとても高効率でコスパの良い空調機器。

暖房の話をしますが、床暖房が床から暖まって人気だからでしょう。その代わりをエアコンにやらせ、床下空間を暖めながら部屋の空気も暖めて一石二鳥!的な考えから始まったものです。

一見、良さそうに思えますが、これって実はメチャメチャエネルギーロスな暖房設備。理由は床下に存在する熱=地中熱。床下エアコンを設置するくらいですから、当然基礎断熱をしている筈ですが、それでも床下は地面からの熱がコンクリートを通し熱伝導によって伝わってくるので、一定の温度で冷たい。宇都宮の場合で基礎断熱をした床下空間の冬季床下空間の温度は約13℃。

注文住宅・床下温湿度データ

上のデータはモデルハウス1の冬季(12月-2月)床下空間(基礎内部)の温湿度データ。気温は赤の線。16℃以上あるのは排熱を再利用、熱交換している為です。

この温度を

どこで取得するか

が大きなポイント。

外気→基礎内(エアコンで暖房)→床上へ☓

外気→基礎内(地中熱取得)→床上で暖房◯

↓詳しくご説明↓

家全体の床下空間の気積ってどれくらいあるでしょうか?2階建て30坪で1階が20坪だとした場合、20坪=20×3.312㎡で66.24㎡。基礎下土間から床下までの空間高さを45cmとした場合、66.24×0.45で29.81m3。ってピンと来ないですよね。30m3(さんじゅうりゅうべい)だとイメージし易いでしょうか。1m×1m×1mの箱の空気ボックスがあったとしたら、それが30個です。これが床下に存在する空気量なので

これを一旦、全部暖めてから今度は部屋を暖める。初期エネルギーは掛かっても、時間が経てば効率良さそうですが、ここに地中熱の存在が入ると・・・エアコンは本来、人が居る空間を暖めれば良いのに、基礎コンクリートと地面を暖めるエネルギーに大部分を奪われます。

基礎コンクリートが暖まって嬉しいのは人ではなく、冬は大人しく寝ている虫達です。暖かいんですから元気になりますよね。基礎の気密性が悪いと、起き出した虫が這い上がって来て床下をウロウロし始めます。それがシロアリだったら・・・

外皮性能がUa値0.4以下(国の省エネ基準0.87〈地域5〉の倍の性能)であれば床暖房・床下エアコンなんてなくても足元ぽっかぽかで暖かく造れるんです。

地中熱を使うなら、床下ではなく床上で使うべき。エアコンのポジションも人が暮らすポジションにあれば良いので床に埋め込んだりせず、床上に設置。

外気→基礎内(地中熱取得)→床上で暖房◯

エアコンってとても高効率な暖冷房機器なんですから、適切な位置に設置して無駄なく暮らして行きましょう。

超!が付く気密性能は基礎工事から始まっています。アリンコすら侵入できない完全密閉のコンクリート。企業秘密過ぎて完全ボカシ写真ですみません。

新築工事基礎工事

床下エアコン、本当にやめましょうね。健康被害も出ますから。普通の家は床下に塗られてます(某薬剤)。空気と一緒に吸い込んでしまう可能性も・・・

身体に危険な薬剤

これから

栃木で家を建てる方へ。

間違った知識で後で後悔しないように。家づくりの基準(モノサシ)を持っていただくイベントがあります。

5組限定で3組お申し込みあり。あと2組で満員です。お申し込みはお早めに。

↓↓↓お申し込みはこちらからどうぞ↓↓↓

友だち追加

家づくりの第1歩をお手伝いします

相談会・見学会、新築・注文住宅のお問い合わせはお気軽にどうぞ