花の都フィレンツェ-02

ヴェッキオ橋の後、フィレンツェの街並みを一望できるというミケランジェロ広場へ行ってみる事にしました。

ポンテヴェッキオの1本東にある橋を渡って対岸に行きます。

スマホで動画配信してる人が居ました。生配信でしょうか、凄いですね。

地図で見ると結構近いんですけどね、坂道もある歩道を小一時間歩きました。

で、到着。凄い!ドウォーモや鐘楼を含めオレンジ色の街並を一望できます。

日本では見慣れない、屋根や外壁が同系色の柔らかいトーンで揃えられた統一感。

そこに自然の緑と青空が見事に調和しています。
溜め息しか出ません。なんて美しいんだろう。

イタリアの建物、屋根がなぜこのようにオレンジ色になるかと言いますと、

ここフィレンツェで採掘した土を酸化焼成という酸素を沢山供給する方法で焼くと鮮やかなテラコッタ色になるんだとか。
絵になりますね。

夕暮れ黄昏時。広場にあった階段に沢山人が集まっていて、イタリアンな音楽のストリートライブを聴いています。

僕もそこに座って雰囲気を楽しみました。少し経つと暗くなって来たので、近くのバス停からバスに乗ってホテルに戻りました。

ホテルの窓から見えた景色。街中でしたけど、こちらも屋根はテラコッタ色のオレンジ瓦。


どこを見ても絵本のような世界にうっとりです。お腹が空いたので、ホテル隣のジャズレストランへ。

物価も高い。1ユーロ160円というお財布に全く優しくないイタリアですが、ここは観光地ど真ん中でもなく、

地元の人が食事をしに来るようなお店でした。元々、ピザやパスタが好きなのでまだまだいけますマルゲリータ。

日本みたいにタバスコやハチミツなんて置いてませんよ(笑)。

そのまま味を楽しんで!ってスタイル。でも本当に何を食べても美味しいです。


アメリカやカナダは食事でいつかギブアップしそうだけどイタリアなら生きていけそう。

美味しいワインと料理でほろ酔い。歩き疲れて早々に爆睡・・・

翌朝、早起きして再びドゥオーモ広場へ。この日はドゥオーモの階段を登って展望デッキに行くのであります。

建物が大きすぎてこの距離ではドゥオーモ・クーポラの先端しか写せません。

やはりこの鮮やかな大聖堂の丸屋根はフィレンツェのシンボル的存在ですね。


ドウォーモの別名は「花の都大聖堂」13世紀末、アルノフォ・ディ・カンビオの設計で工事が着工。

完成前にカンビオは亡くなりますが、それをジョットが引き継ぎます。

とんがり丸屋根クーポラの工事が難航し、建設は不可能と言われたそうです。

ですが15世紀になってフルネスキが画期的な工法を編み出し、足場なしでこの巨大クーポラの建造に成功します。

屋根の重量を軽減させる為に、天井外側と内側の間は空洞になっているそうです。


140年という長い歳月をかけてこの華やかな大聖堂が完成しました。

このクーポラ上に上がる階段は事前予約をしないと入れません。ここは日本から予約をしました。

階段は登りと下りが別ルートの一方通行。狭いので「そりゃそうだ」というスペースです。

463段もあるので、頂上まではそれなりにしんどい(^_^;)

クーポラ内側。天井のフレスコ画。ジョルジョヴァザーリ作、「最後の審判」です。

ローマ、ヴァチカン美術館システィーナ礼拝堂にあったミケランジェロの最後の審判とは全く違う絵のタッチ。


罪を犯した人々が地獄へ堕ちるシーンはこっちの方がリアルで怖い。天井中央の開口からの光が神々しいです。

ここをぐるっと半分回っていよいよ屋外展望デッキへ。

やばい。美しすぎる。お天気にも恵まれ何て幸せなんだ・・・


フィレンツェはここで終了。またローマへ戻る列車の時間なので駅へ向かいます。

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