こんな隙間にまさかの！

先日、お客様（OBさま）からエアコンが最近調子悪くて・・・
とご相談ありまして、「経過年数から見ても直すより新品交換しちゃった方が良いですよね」となり
1日で交換工事は無事完了。その後、別件でご相談あり訪問させていただいたのですが
「岡野さんの専門外になるかもだけど、コウモリが家に居るみたいなんです」と
ここのお客様の家も百年仕様で防湿フィルムを外皮内側に全面張りしていまして
所謂、小屋裏というものはなく屋根断熱なのでコウモリどころか虫すら室内には侵入できません。
現地を実際に見てみますと、土間コンクリートに小さな糞の粒がコロコロ
OBさんと一緒に家を眺めてみますが、コウモリが居る気配はなし。夜行性なのでそもそも日中は身を隠して潜んでいると思い
私の初の事例なので、一度家に帰ってからコウモリについてネットでググります。

1センチの隙間があれば侵入できる

書いてあるページも。確かに外部外壁通気層（夏型結露を防止する為に壁・屋根に通気層を確保して水蒸気を逃してます）
の部分、土台水切り部と軒天との取り合い部に通気水切りを確かに付けており隙間は18ミリありますが
その通気層に虫等が入らないように防虫網を設置しています。18ミリはあくまで外壁と透湿防水シートの間の話でして、
水切り。土台の部分は1センチ。そこにも防虫網があり、軒天材部分には外壁材メーカー標準の「通気見切り」を取り付けていますが「隙間は5~6ミリ」程度。
そこにはまさか入らないだろう、と予測をしていました
が！お客様から「コウモリ居ました！」のメール。え？？？嘘でしょ、と思いつつも
ここは専門駆除業者に依頼した方が色々対策聞けるし、と評判が良い書き込みのあった会社に電話し
本日現場に来てもらいました。私も打ち合わせ終わってから急いで合流。
コウモリが出入りしてる瞬間は見られなかったのですが、信じられない現象の動画を拝見。
お客様が撮影してくれたのですが、ここです

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外壁材と1階軒裏材（黒い軒天材）下に付いている通気見切りとの隙間。
わかりにくいので、コウモリの足が出てる写真をもう一枚。

赤い丸の囲みで黒い物体が見えてますが、僅か5ミリという外壁と通気見切りの間に身体を突っ込んでいるのがコウモリです。
実際、この水切りから通気層へは入れないのですが、見切り材の垂れ長さ分（約3センチ）の間にすぽっと小さな身体を入れて潜んでいました💦
もう自分も衝撃で・・・。僕が到着前に駆除業者の方が忌避材（ワサビ臭のするスプレー）で追い払ったそうなのですが
また入る可能性ゼロではありません。対策として、ここにスポンジでも？と話も出ましたが

嫌、外壁通気層の空気が止まってしまうのでそれはダメです

と言いました。
この見切り下から通気層空気を排気してますのでコーキングもできません。
駆除業者さんの話では、今の通気見切り下にステンレスメッシュを後付けで付けるのはどうか？と提案されましたが
カッコ悪いですよね・・・と
外壁メーカーの外壁材と専用金物を使ってマニュアル通りにやっても予想外の事が起こるんですね
1センチどころか5ミリも満たない隙間に入り込むなんて衝撃でした。
とりあえず忌避剤で追い払ったので、ちょっと様子見という事になりました。
人には聞こえない超音波発生機を設置して来ないようにもできるとか。
ちなみにコウモリも鳥獣保護法の括りに入りますので、捕まえたり傷つけたり殺してしまう事はできません。
あくまで「追い払うだけ」
お客様と