高気密高断熱。どっちが大事?

【まずは、高気密・高断熱の家について動画でご紹介】

高断熱高気密住宅

宇都宮にあるラウレアホームの新築住宅は全棟気密測定をしてお引渡しをします。

「高断熱高気密住宅」という、良い家の目安とも言えるキーワードですが

これは2つの言葉が組み合わされてできているのは見て分かる通り

「高気密」と「高断熱」になりますね。

後述の「高断熱」については、こちらも読んで字の如く、断熱性能の高いという意味であり

少し前の指標ではQ値(熱損失係数)などで表されていましたが、現在ではUa値(ユーエー値=外皮平均熱貫流率)で断熱性能を示すのが標準となってきました。

このUa値は出た数値が良いから全国どこでも同じ性能という事にはならず、沖縄から北海道まで省エネ地域区分に色分けされた中、その各ブロックごとに計算で導き出されたUa値を当てはめ、どの等級なのかで断熱性能が決まるというルールになっています。

栃木県を見てみますと。比較的温暖な地域5から寒冷地の2まで更に細かい区域区分がありますね。それらは市町村別に分けられた一覧から確認をします。

ラウレアホームのある宇都宮より南エリアは地域5。日光から北は寒冷地という事で地域4から2まで細かくエリア設定されています。

例えば、Ua値が 0.34だった場合 ①建築物省エネ法②ZEHロードマップに関しては全区域クリアですが、HEAT20のG2グレードの場合で見ますと日光市旧足尾町まではクリアしていますが、旧栗山村では未達成、という形になります。

高断熱を謳うのであれば、最低限②のZEHロードマップは最低限クリアしつつ、HEATG2は目指したいところです。

ちなみにこのHEAT20という指標は「一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」という変わった名前の組織が出している指標で、

HEATG1は、冬期間の最低体感温度が「1地域と2地域で、概ね13℃を下回らない性能」「3地域〜7地域で概ね10℃を下回らない性能」を持つ。北海道の家の場合で、省エネを考慮しながら冬場の室内体感温度13℃以上を保てる性能。

HEATG2は、冬期間の最低体感温度が「1地域と2地域で、概ね15℃を下回らない性能」「3地域〜7地域で概ね13℃を下回らない性能」を持つ。北海道の家の場合で、省エネを考慮しながら冬場の室内体感温度15℃以上を保てる性能。

正直、HEAT20の室温15℃でも普通に寒いので違う指針値のものも欲しいですが、分かりやすさで言うとこれを覚えておくのも良いと思います。

断熱性能は、サッシや断熱材の種類と密度によって

お金を掛ければいくらでも高性能化できる

ので、高断熱というのはそんなに難しい事ではないのですが問題は気密。そう高気密。

なぜ高気密化が必要なのか。もちろん、気密化=家の隙間が少ない=漏気が少ない=冷暖房効率が良いになるのですが、実はもっと大事な事があるのです。それは、家の劣化防止。木造住宅にとって大敵な「湿気」を防止するのに重要なのが高気密。

湿気といっても部屋の中の湿気ではなく、断熱材の入った壁の中に湿気=水蒸気が入る事によって家が腐ってしまうという物理現象をいかにして止めるかが高気密化の最たる目的なのです。

室温23℃相対湿度50%

という、冬場に人が暖かいと感じる空気指標があります。この空気中に含まれる水蒸気(湿気)は、冬場断熱ラインの壁から外に出て行こうとします。断熱ラインできちんと防湿(高気密化)されていないと、断熱材の入った壁を水蒸気が通り抜けて

その時、露点温度に到達すると結露という現象で水が出ます。23℃50%ならば露点温度は11℃。この発生した水がやっかいで、断熱材を濡らせば断熱性能が大幅に低下し木材を濡らせば腐朽菌を発生させ

木が腐ります

気が腐ると、釘やビスの保持力が失われ耐震性能も劣化。腐る家の完成です。

ラウレアホームの考える気密は空気の気密ではなく水蒸気の気密。

湿気(水蒸気)をどれだけ壁体内へ侵入させずに性能を担保できるかなのです。

では高気密化された証はどうやって証明するのでしょうか?残念ながら机上の計算では表す事ができません。測定するしかないのです。しかも水蒸気の透過を調べる術はないので、空気的な気密測定器を使って。10万分の4㎜という極小さな分子のH2O。空気的に気密がされているならば、躯体の水蒸気透過阻止性能も良いという理論です。しかし、ここで大事なのは

防湿された気密性能ということ

石膏ボードや面材を貼って気密が取れてもダメ。防湿層を施した上で気密性能が良いこと。

相当隙間面積=C値を調べるのですが、数値が小さい程高性能。0.36以下であれば高気密住宅と謳って良いでしょう。ラウレアホームの平均C値は0.15/cm2/m2。最高値は0.06cm2/m2です。

高断熱高気密住宅なのかどうかを確認したい場合。断熱性能は計算で出したUa値。高気密なのかは実測値です。あくまで気密測定は「その家で」という事で。

高気密と高断熱はどっちが優先で大事なのか?答えは

どちらも同じくらい大事

です。

偶にはプライベートな話も。仕事仲間でサーファーのAさんと休日に波乗りしてきました。AM5時現地集合という朝に強いオジサン達です(笑)

腰~肩のそこそこサイズな波。10本くらい乗ったかな?

「おーあの辺の波も行けそうだね」と言ってるA氏。健康でサーフィンして遊べるって幸せです。

有限会社 ラウレアホーム 〒329-1106 栃木県宇都宮市上大塚町145-20 TEL 028-672-0683
岡野 孝祐
代表取締役
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