花の都フィレンツェ-01

前回の続き(ローマ滞在記)です。ローマのヴァチカンの美術館を見学した後、現地集合している百年メンバーと意見交換会。この時間、とても大事にしています。

海外で一緒に本物を見て感性を磨き、それぞれが家造りという仕事で社会貢献をしている意義やこれから建築業としてどう歩んでいくべきか。この業界でも話題になっている2024年問題等、経営者という立場は一緒だけど考え方が全く違う。普段の景色と違う場所だからこそ腹を割って話をするし、アイデアが生まれたりします。実はこのイタリア滞在中に閃いた事があって、具現化できたら良いなって思っています。

百年メンバーとはここローマでお別れ。ここで帰る人もいれば、違う街を訪れる方も。私達(夫婦)は早朝、ローマのホテルをチェックアウトしフィレンツェに向かいます。

花の都。芸術の街・フィレンツェ。ベネチアとフィレンツェは今回が初めてなので本当に楽しみです。

なぜフィレンツェは「花の都」と呼ばれるのか?古代ローマ時代、フィレンツェはフロンティアと呼ばれていました。 それが由来となり「花咲く地」はイタリア語でフィレンツェ。そのまま地名となったそうです。

またフィレンツェは街全体が

屋根のない美術館

と称される程、沢山の芸術品が集まっています。ミケランジェロ、ダンテ、ラファエロ、ボッティチェリ、レオナルド・ダ・ビンチなど、誰でも聞いた事がある巨匠達の作品が保存されています。

フィレンツェが繁栄をもたらしたのはルネサンス時代、ローマで金融業を営んでいたメディチ家が拠点を移し国内だけでなく周辺諸国にまで融資を行う程事業を拡大し、莫大な富を得たことによるものです。芸術家達を保護するパトロンだったことからも、ここに多くの作品が集まる理由なのでしょう。

フィレンツェには1泊2日の滞在です。予定通りに発車しない・到着しない鉄道で有名なイタリアですが、運良く予定到着時刻にサンタ・マリア駅に着くことができてホッとします。理由はウフィツィ美術館の予約をしていたからです。ここも一度は訪れてみたいと前々から思っていた場所でした。

フィレンツエ・サンタマリア駅前

駅からスーツケースを引っ張ってあるくのも何なので、先ずはホテルへ。チェックインまで預かってもらうことにしました。そこからバスでドゥオーモ広場へ。イタリアのバスはスマホの交通アプリでも乗れるようなのですが、2日しか居ないので切符を買って乗ります。ちなみに切符を買うのが少し面倒でバスの停留場やバスの中では買えません。ホテルのレセプションやタバッキというタバコ屋で購入します。

バスに乗車したら打刻

バスに乗車したら運転席近くにある打刻機に切符を入れ打刻します。これを忘れて乗り続け、検札係が乗って来て切符が無印だった場合、キセル扱いとなり結構な額の罰金を取られます。旅行者だろうと許してくれないので注意が必要です。

ホテルから10分くらいの停留場でバスを降りたらフィレンツェのランドマーク

ドゥオーモ広場

ドゥオーモ広場
ドウオーモ

フレンツェといったらここ、というドームのある広場で沢山の人で賑わっています。ここから少し歩けばヴェッキオ宮殿のあるシニョリーナ広場。

シニョリーナ広場

ダビデ像レプリカのあるところ。本物は別の場所にあります。

ダビデ像前

ダビデ像の前をアルノ川方面へ歩くと、この日の目的地ウフィツィ美術館です。

ウフィツィ美術館

入場予約バウチャーを当日券に引き換え、時間になったら中へ。メディチ家の財力を見せつけられる建物と芸術品の数々。

ありました!古代ルネサンスの至宝、サンドロ・ボッテチェリのプリマベーラ(春)やヴィーナスの誕生。予想よりもキャンバスが大きい事に驚きました。全体的にパステル調の鮮やかな背景にギリシャ神話のヴィーナス。ボッテチェリが描く女神のタッチと美しさは観ていて吸い込まれそうな絵力です。

プリマヴェーラ
ヴィーナスの誕生

その他、レオナルド・ダヴィンチの未完成作品「東方三博士」やラファエロの「ヒワの聖母」、ミケランジェロの聖家族等、名画を堪能しました。やはり美術って良いですね。色彩や奥行き、光の表現もそれぞれ皆違っていて、ずっと見ていて飽きません。とはいえ、他の名所も周ってみたいので美術館を出ます。ウフィツィ美術館はアルノ川沿いにあるのですが、運河沿いの方に行けばこちらも有名な

ヴェッキオ橋

ヴェッキオ橋

があります。この橋、どこかで見た事ありませんか?東京ディズニーシーに行った人ならお馴染み

ポンテヴェッキオ

です。ここをモデルにデザインしたんですね。ディスニーシーにある橋の建物はダミーですが、こちらは土産屋等お店になっていて橋の中央通路に向いて営業をしています。

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岡野 孝祐
代表取締役
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