未来の建築家達へ【社長ブログ】

家づくりで

宇都宮から世界トップクラスの性能を目指す宇都宮のハウスメーカー『ラウレアホーム』。おかげさまで高断熱・高気密分野で知名度も上がって参りました。少し前に建築雑誌「ビルダーズ」の目に留めて貰って断熱特集記事に掲載された事もあります。

 

断熱材にも色々種類がありますが、理由(※1)があってグラスウールを使っていますが、そんな中、今回は地元宇都宮の産業技術専門校からお声が掛かりました。
この学校で木造建築科で学ぶ生徒さん達に、「高断熱・高気密をテーマで講演・実習をしてもらえませんか?」というご依頼でした。

高断熱・高気密をテーマで講演をしてもらえませんか?

断る理由はありません。お受けしますと返事しました。

 

早速、木造建築科担任の先生が、事前打ち合わせという事で宇都宮のラウレアホームの事務所に来てくださり、日程と講義進行に関する打ち合わせをしました。そこで先生からタイムスケジュールを聞いて心配になりました。何と、断熱気密だけのテーマで2日間です。(・_・;

断熱・気密だけのテーマで2日間の講義を

断熱・気密だけのテーマで2日間・・・ちょっとちょっと・・・色々話せる引き出しはあるけど、断熱と気密だけで2日間は厳しいなぁと正直思いました。(^^;;

 

ですが、こちらの講演は専門校の各科ごと「2日間やる」と決まっているらしく建築設計科であればCADを使ったデモンストレーション等、決定してるとの事。

そっちなら持ちそうな気が・・・と弱音を吐いている場合ではありません。お受けしたからには時間一杯やりきれる内容にして臨みます。

先生と一緒に作戦会議。座学の他、断熱気・密実技研修も行う事に。順番や内容は任せてくれることになりました。

 

本当はラウレアホームの宇都宮市内の現場で、断熱・気密施工を使いたいところですが、企業秘密で出せない事情をご理解いただき、実技研修に関しては断熱材製造メーカーの標準施工マニュアルに沿ってやらせていただく事になりました。

そうして迎えた研修初日。産業技術学校、木造建築科の1年生と2年生。欠席者無し。生徒さんたちの意気込みを感じました。

この学校の生徒さんは、宇都宮市内の中学校を卒業後、そのまま入学した子も居れば、他業種からの転職を考え、この分野に飛び込んだ大人の生徒さんも居て年齢はバラバラ。

そんな彼らに会えるのを、楽しみにしていました。先ずは対面・ご挨拶。皆、元気で良い顔しています。

この日の為に頑張って作ったプレゼンテーション。
初日は座学だけなので、いかに眠くならずにこっちを向かせるかが僕の使命。
要は「内容に興味があるか」「前のめりになって聴きたくなる話か」が鍵であります。高断熱・高気密がなぜ大事なのか、その前に知って欲しい事は山ほどあります。

無知は罪である事。私達建築家は、知識の差によって神にも悪にもなってしまう。

無知は罪である事。私達建築家は、知識の差によって神にも悪にもなってしまう。という私の言葉に、目の色が変わる学生さんもみえました。

木造建築科なので、普段は木工技術を習っているとの事でした。あまり断熱や気密については詳しく知らないとのことでしたので、ならば教えます。

 

生徒さん達が作っている木組の一つ、「屋根垂木も、断熱や気密に重要である事。」「軒の出ってなんで2尺(60センチ)程度になっているのか?」を伝え、すべてを一つに繋げていきます。建築は、だいたいではなく、すべて理由があるのです。


先にこれらを学んでから行う実技研修は意味が違って来ます。講義ってただ聞いてるだけって苦痛なのでクイズを出したりキャッチボールをしながら進めると、こっち向いて聞いてくれます。

質問されまくりで、やりがいUP

テキスト棒読みの研修や講習の場合って「質問ないですか?」と聞いても無いのが普通。でも違いました。質問されまくりであっという間に時間が過ぎます。

やり甲斐があるってこういう事よね。長時間ずっと喋ったので声も枯れてきた頃、定刻の17時となり1日目が終了。お疲れ様でした。

 

2日目: 断熱・気密実習

はい、翌日2日目。生徒さん達とは打ち解け合い仲良くなってるので、朝から沢山質問が来ます。自発的にノートをまとめている真面目な子も。未来ある宇都宮の生徒さん達が、こんなに志高いというのは本当に嬉しい。

 

皆さん待ちに待った実施研修のスタートです。グラスウールメーカー標準施工仕様書の手順で、断熱材の開封作業から躯体への入れ方、防湿層の留め方、気密処理を教えます。なるべく生徒さん達も何かやれるように。

誰かやってみる?ときくと、次々とあがる手。「ハイハイ!」が続く。

↓この木造軸組は、生徒さん達が作っておいてくれたものです↓実際の現場と同じ壁の骨組。

真剣な眼差しで作業をする生徒さん。少子化が加速していく宇都宮の未来を支えていく、貴重な存在です。慣れない手つき。それでも丁寧に断熱材を留めつけていきます。

待機してる生徒さんから沢山質問が来ます。断熱・気密の重要性が伝わった証拠です。

真剣な眼差し。担任の先生もね。何故その工程が大事なのか。理論をロジックに教えます。

細かいところは僕がデモンストレーションしました。気密の穴になりやすい貫通スリーブの処理。どんな小さなところも手を抜かない。「それが建築のプロとしてのプライドなんです。」と伝える。

あっという間に2日目も終了定刻です。最後に質疑応答の時間を残しました。

ここでも沢山の質問をしてくれました。断熱・気密だけでなく、換気の重要性や結露の話。

 

たった2日間だけでしたが、一緒に過ごした時間は僕にとっても貴重なものでした。こんな機会を与えてくださった先生に感謝です。

誰かに何かを伝え、教えることができる。こんな嬉しい人生になるとは。僕は幸せです。

でも「岡野先生」って照れる(^_^;)

(※1の理由=施工生が良い。安価である。耐熱性が高い。遮音性が高い。リサイクルできる素材)

 

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