ローマは一日にして成らず-1
アマルフィ2日間とローマは百年プロジェクトメンバーと一緒に行動です。海外で本物を見て学び、情報交換。
日本でやれば良いじゃん
って普はなると思いますが
建築のデザインに長けた仲間達と本物に触れて学び合うって、全く意味合いが違ういます。コロナ禍で行動を制限されZOOMで勉強・意見交換していた時もありますけど、やっぱり入ってこない。
どうしてコレってカッコいいの?
と質問すると、予想もしない答えが返ってくる。見てる視点が違うんですね。仕事もプライベートも成功している百年メンバーの話を聞き、僕もシェアできる事を話す。お互いに糧となる相乗効果。
自分を磨き、会社を良くして家の性能を上げ、お客さんが更に幸せになる。そんな海外HMS・イタリアinローマは今回2回目。
ホテルの朝食から既に有意義な話を沢山して、それから本物を見に行きます。世界遺産の宝庫、イタリア・ローマ。
今日のメインはヴァチカン市国。カトリック総本山でもあるサン・ピエトロ大聖堂がある、世界で最も小さい国。ここを観に行きます。何度訪問してもサン・ピエトロ広場と寺院のスケールには圧倒されます。国境にパスポートの提示はありませんが、傭兵がそこかしこに立ち治安を守っています。
今回、新しい刺激はローマの移動手段。ローマを移動する場合、通常は電車・バス・タクシーを使いますが電車は普通に遅延しますし、意外と駅から要所までは距離があります。道路は流石イタリアの首都だけあっていつも混んでいて時間がかかるのと、バスも常に遅れて来ます。タクシーは高いし、と悩みどころなのですが、素晴らしい移動手段が誕生していました。
乗り捨てライドシェア電動アシスト自転車&電動キックボード
LIME
です。使い方は最初にアプリをスマートフォンにインストールし、クレジットカード情報を入力。認証が取れたら利用可能に。
今居る場所をアプリに地図表示すると周辺にある電動自転車・キックボードの位置情報が表示されます。僕はせっかくなのでキックボードに乗る事にしました。マップに緑色で表示されているのが車両です。
歩いて2、3分のところに数台あります。バッテリー残量も表示されるので、多めのやつを探します。
車両のところに着いたらハンドルのところの記載されたバーコードを読み取り、アプリのスタートを押せばロックが解除されて乗れるようになります。
電動ですがキックボードなのでヘルメットを被らなくて大丈夫ですが、歩道でなく車道を走るので十分注意が必要です。
スマホスタンドもあるので、MAPに行き先を入れナビゲーションとして使って走行開始!
メンバーそれぞれ、キックボードや自転車を選択。渋滞も無し、目的地まで早い。自分で自由に動ける気軽さと風を切って走る気持ちよさ。最高です。
ただローマはご存知、路面は石畳みが多い。キックボードは路面の凹凸をダイレクトに身体→脳へと伝えます。
なるべくアスファルトの路面を選んで走りますが、どうしても石の上を走る事になり、快適とは言えない場面もあります。脳震盪を起こしそう(^^;;うーん、ローマは路面状況が悪かった。LIMEも結局
帯に短し襷に長し
ですが早く目的地に到着するのは便利なのでヴァチカンへLIMEで行っちゃおう!となったのですがお昼からの予定だったので、先ずはコロッセオへ。駐輪場にキックボードを乗り捨てて敷地内へ。やはり圧倒的な大きさ。古代ローマを感じさせる堂々とした佇まい。
いやぁ凄い人。予約無しで入場は無理ですね。前に来てるし外観だけ見ることにしました。
コロッセオ全景。こちら、映画グラディエーターの舞台にもなった場所ですね。グラディエーターとは剣闘士のこと。今から約2000年前に築かれたというこの建物は、ティトゥス帝の時代に市民への娯楽として人気と取る為に剣闘士の戦いが行われた場所です。
決闘したのは人だけでなく猛獣も居ました。今ならスポーツ観戦に行くのと同じような感覚だったのでしょうか?人間同士or猛獣の殺し合いを見て楽しむ観客。考えただけで恐ろしい・・・
建物は上から見ると実際には円形ではなく楕円形。一番高いところの高さは48mと結構高いです。構造は3層になっていて、最下段の柱がドリス式・2段目がイオニア式・3段目がコリント式。建築士を目指した人なら知ってる話ですが、実際に見に来た人はそれ程多くないと思いますが、僕は2回目。
ドリス式は丸い柱に正方形の台座というシンプルな形状。イオニア式は柱頭両脇に渦のデザインが入っています。最上段コリント式は3つの中で最も美しい造形でアカンサスの葉をモデルにした飾りが取り付けられています。コロッセオの中の様子は過去ブログをご覧ください。
またキックボードを拾って、今度はトレビの泉へ
良かった。前回来た時は改修工事中で池に水が入って無かったので、ちゃんと見ることができました。それにしても凄い人。ここもスリのメッカなので注意しながら見学します。ここは古代の放水口。18世紀に完成しました。設計は当時コンペで選ばれた若き建築家サルヴィ。なんとこの方、ガウディのように建築中に亡くなってしまったそうです。そお後はバンニーニが工事を引き継ぎました。
ニッチの深い囲みには3つの彫像が掘られていて、左から女神ケレース・中央がローマ神話にも登場する海の神ネプチューン。右が健康を司る女神サルースです。
スペイン広場はここから近いので歩いて行きます。
ローマの休日でアン王女が新聞記者とジェラートを食べた場所がここ。イタリアなのに何でスペイン?って思ってました。どうやらこの近くにスペイン大使館があったから、ただそれだけだそうです。
階段前には小舟(バルカ)の形をしたバルカッチャの噴水があります。こちらはバロック建築の巨匠、ベルニーニの父ピエトロの設計です。
そろそろヴァチカン市国に行く時間。今度はLIMEの電動アシスト自転車に乗って行きました。