建築探訪-隈研吾氏

建築家でなくても、日本国民なら誰でも知ってる建築家「隈研吾」さん


建物に使われる木材を複数の「線」としてデザインする作品を目にしたり実際に見たりする人も多いのではないでしょうか?

県外で数々の彼の作品を見て来ましたが、一番好きなのは

Coeda House

ガラス張りの外壁にヒバ角材の構造材で構成されたその建物は海が一望できる小高い丘に建つ素敵なCaffeでした。

ここ栃木県にも隈研吾さんの建物があり、直近ですと

宇都宮市 ライトキューブ宇都宮(宇都宮駅東口交流拠点施設)で有名です。

その他、那珂川町 那珂川町馬頭広重美術館 や高根沢町 高根沢町 ちょっ蔵広場も彼の作品です。先日、偶々手にした本

建築家になりた君へ(14歳の世渡り術)

を読んで、栃木県に残した建物の事が書かれており、そこに気になる文章があって見入ってしまったのが那須町芦野にある

石の美術館

なぜ気になったかと言うと、彼には珍しく石材を用いた建造物であること。更にこの建築を任された時は仕事が無かった時期で大変だったと綴られており、

巨匠となった建築家にも辛かった過去があって、しかもクライアントから「予算が全く無い、と言われたのこの仕事を受けた」と書かれていたから。

建築の裏にストーリーがある。どんな想いで仕事をしたんだろう。地元、栃木県内にあるなら行ってみよう、と那須を目指します。

という本日、10/27(日)は衆議院選挙の投票日。候補者を選び投票するだけでなく比例代表で受からせたい政党名を記入する大事な日。

勿論、選挙に行ってから行きました。

石の美術館に行くなら紅葉も見たいね、という事で見頃と言われた北温泉近くの駒止の滝に行ってみました。

夏が暑過ぎたのか全体的な色付きはイマイチでしたが、所々赤や黄色に染まって秋の訪れを感じる景色に見惚れました。

その後、ランチしてから石の美術館へ
どうやら去年から修復工事で休館だったらしく、偶々リニューアルプレオープンしたばかりのところに訪問したようで

予想外に空いていました。

ここは元々、米を貯蔵していた石倉だったそうです。美術館という名前ですが、この石造の建物と庭園全体をギャラリーとして楽しむ施設なので絵画(あるのは1、2枚程度)や彫刻を見て回れる訳ではないのでご注意を

石倉の中にグランドピアノ。外は暑い気温でしたが、朝晩の放射冷却で蓄冷した石材のお陰でヒンヤリ涼しい空間でした

積み上げた石の間に明かり取りを設け、そこから光が差し込み、室内の照明との陰影によって石の表情を上手く演出しています。水槽からチョロチョロと水の音が流れ、部屋全体で反響し、冷たさの中にも生命感のようなものを感じました。

一番見てみたかった「茶室」には残念ながらプレオープン期間中は入館不可、との事で入れませんでした。
正式リニューアルオープンしたらまた行こうと思います。

【著者情報】

有限会社ラウレアホーム
 代表取締役 岡野孝祐

一級建築士 宅地建物取引士 VOC測定士 気密測定技能者
一年中半袖で快適に暮らせる「天井の無いお風呂」がある家を造っています。

取得特許:住宅断熱工法・自動給水加湿器で3つ取得 
メディア:TV番組となりのスゴい家に出演 建築知識ビルダーズの断熱コラムで掲載
趣味:サーフィン・海外旅行・登山・写真動画撮影

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岡野 孝祐
代表取締役
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