2018HMS海外研修/北欧建築・スウェーデン4

スウェーデンのアスプルンド建築探訪も最終日
限られた時間で沢山見に行きたい。先ずはレンタカーで行くようなアクセスの悪い場所を目指します
グンナール・アスプルンドの代表作と言えば、前日訪れたサマーハウス(夏の家)の他
スカンディアシネマやスネルマン邸、森の墓地、ストックホルム市立図書館ありますが
優先順位で行くとしたら森の墓地→ストックホルム市立図書館でしょうか
ストックホルム市内から車で1時間くらい。スクーグシャルコゴーデン(森の墓地)に行きました
ここにはアスプルンドが設計した「森の火葬場」や「信仰の礼拝堂」があります
駐車場から火葬場へ向かうと、大きな十字架が目に飛び込んできます
これもアスプルンドの設計。ただの十字架なのですが、はやり信仰のシンボルですからね
敷地の通路や丘から見た時のバランス。自然光が当たる角度。もう「ここしかない」という場所に建っています

逆光で見ると、そのシルエットが青空に浮かび上がります

ここは墓地・火葬場ですから、アスプルンドもここを訪れる人の心を少しでも癒せるような
気持ちでここを設計したのかな?とそんな風に思いながらシャッターを押しました

この建物奥が火葬場で、左側と右奥の森が墓地になっています

「死者は森へ還る」というスェーデンの生死観が取り入れられたモニュメント
風の吹く音だけが聞こえ、神聖な場所でした
森の中へ進むと、ここもアスプルンド設計の信仰の礼拝堂が見えてきます

シェイクウッドを使った寄棟屋根の礼拝堂。入り口に金色の女神像が付いています
中で祭典が行われており、入る事はできませんでしたが確かにアスプルンドのモダニズム建築です
この近くにスウェーデンの名女優「グレタ・ガルボ」の墓があるとガイドブックにあったのですが
見つける事はできませんでした
スゥエーデンは仲間4人と建築探訪しています(後にフィンランドで2人合流)
せっかくだから記念に写真でも撮ろうかと森の中で一枚。凄い奥行き感

森の墓地を見学後、レンタカーを返却し今度は地下鉄でストックホルム市立図書館へ向かいます

海外で鉄道に乗ると国ごとにチケットの買い方やゲートの通り方があって迷うけど楽しいですね
しかしスウェーデンが全く分からない(汗)行き先の看板が読めないので、「何となく」乗るしかありません(笑)
まぁ間違えてたら次の駅で乗り換えればいいだけですので
地下鉄の駅を出て直ぐ、円形の塔で図書館だと直ぐ分かります
この外観だけではアスプルンドらしさや圧倒的な存在感を感じませんが

中に入った途端、またやられました


本棚が360度、3階の3層構造になっていて各階の移動はエレベーターか階段です
写真も撮って良いのですが、図書館ですので皆静かにしています。デジカメをサイレントモードにして
シャッター音が出ないようマナーを守って撮影しました
スマホで「カシャー!」っとやろうものなら大顰蹙ですね
自然光を絶妙な角度で床に当たるよう設計されたハイサイドライト。それでも暗い天気や時間に点灯されるペンダントライト
素晴らしい設計です。こんな図書館へ気軽に来られるストックホルム市民が羨ましくなりました
IT化がどんどん進んでいますね。書籍の検索や、調べ物がしやすいようパソコンやタッチパネル式のPCが沢山置いてありました

試しに書籍に手を伸ばして見ましたが、スウェーデン語。お手上げです(^.^;
しばらくこの図書館を見学し、スゥエーデン視察は終了です。
家庭ゴミ・リサイクルは焼却ゴミ燃焼時の熱をセントラルヒーティングに利用したりバイオエタノールでトラムに利用する
公園に置かれたダストボックスは蓄積量をセンターと通信。その電力はソーラーパネル
出されたゴミはエアシューターで処理場へひとっ飛び北欧モダニズム建築巨匠の一人、グンナール・アスプルンドの世界を堪能
誰かにこう言われた事があります
「建築の仕事って凄いよね。造った人が死んじゃってこの世に居なくても建物がある限り名前を言われ続けるもん」と
アスプルンドは巨匠ですが、僕達建築家も「この世に形として残す」という仕事では同じです
だから「ちゃんとした物」を造っていかないといけないんですね。プライドを持って
次はいよいよ、お隣サンタクロースの住む国「フィンランド」。建築家アルヴァ・アアルトの世界へ
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