飲食店でコロナに罹りにくい席はどこ?

とうとう本格的な新型コロナウィルスの感染拡大、オミクロン株による第6波がやってきました。
感染しても大変ですが、濃厚接触者に該当すると10日間(14日からは減ったようです)は自己隔離との事ですから、沢山感染者が増えると様々なサービスが停滞するので本当に困りますね。

重症者率、死亡率もオミクロン株は随分低いらしいですがそれでも感染すると高熱、関節痛、喉の痛みといった症状が出るそうなので予防はしっかり続けていかないといけないでしょう。

毎度毎度、飲食店ばかりがターゲットになり時短や営業自粛を要請されますが、ちょっと考えてみると確かに不特定多数の人が居る場所でマスクを外すのが許されるのは食事の時。
電車内やスーパーでマスクをしていなかったら、吊し上げに会うかもしれない状況の中

飲食という行動の場合は自分も含めマスクを外さないと無理なので、誰も怒るような人は居ません。会話をする時はマスクをしましょう、と建前上はそうなってますが

現実的には不可能に近いです

家族や恋人、友人と食事をするのに全く会話をせずに同席するなら「行かなくてもいいや」ってなるのではないでしょうか?ファストフードならまだしも、cafeや洒落たレストランで黙食して食べ終わってからマスクして話す人なんて正直僕は見た事がありません。

先日、久々に地元のタイ料理店に行ったんですね。すっかり忘れていたのですが、そこは今どき珍しく喫煙可能な店でした。ついそれを忘れて店内に入って席に案内されてしまったのですが、座るなりあの嫌なタバコの匂い。お腹空いてたし水出されてから席を立って退店するのも何なので、今回は我慢して食事していく事に決めました。料理は本当に美味しいんです!ただ、他人が口から吐き出すタバコ臭が気持は悪い。

店員さんの目を盗んで、注文前にタバコを吸ってるお爺さんからもう少し離れた席(更に厨房側)へ移動しました。

ところが・・・タバコの臭いは全く変わりません。それにははっきりとした理由があります。古いタイ料理店なので、厨房で使うコンロはIHではないでしょう。大きなフライパンや鍋にガスコンロの強火で一気に調理。タイチャーハンを炒める時に出るフライパン音から間違いなくガスコンロ。

はい、強力な火を燃焼するので酸素が不可欠です。一般家庭にあるようなシロッコファンでは全然足りません。排気する=給気して酸素を取り入れる→火が燃える。二酸化炭素が出る→排気する。

のサイクルで空気が入れ替わっているのですが、ガスを沢山使う料理店の局所換気扇は有圧扇と呼ばれる巨大な羽のついたファン式が多い。それを回し屋外側へ排気する事で二酸化炭素や煙を出します。問題は、その時に起こる店舗内、空気の流れ。

排気するためにはそれ相当の給気口が必要ですが、大きな有圧扇に比べ給気口があったとしても口径が小さいので窓を閉めていたら室内は減圧(陰圧)されます。

春から夏は厨房の窓が開いていれば減圧が起こりにくいですが、冬場はまぁ閉まってるお店が多いです。寒いですからね。

そうなると、気密性能の良くない店舗の場合、建物の隙間から空気が急激に侵入します。出入り口の扉の隙間、窓の隙間、壁や天井にある隙間。厨房の換気扇が動いている間、もの凄い量の空気が外部から侵入します。

話を元に戻します。先程タバコを吸っている人が居ると言いましたが、このお客さんは出入り口隣の道路側

テーブル横に窓がある席に座っています

真冬なので窓は閉めた状態。客席空間の天井にある換気扇はおそらく掃除してないので全く吸っていないでしょう。厨房では沢山入ったオーダーを片っ端から作るのでコンロも換気扇もフル可動。窓際でぷかぷかタバコを吸って吐かれた煙と空気は厨房側へ流れます。美味しい料理も台無しなのは、その風下側にいるお客さん全員です。

吸い終わるまでずっと臭い

その時、ふと思いました。これはタバコの臭いだから分かるけど、無臭だったら気付かない。そう、隣の席と仕切りをする為のアクリルパーテーションなんて無意味なのです。

新型コロナウィルスは空気感染しないという説が濃厚ですが、これだけ感染急拡大するのですからエアロゾル感染だったとしても空気感染と何ら変わりません。言葉遊びみたいなものです。

人がコロナウィルスに感染して沢山そのウィルスを放出するのは症状が出る2日前とのこと。熱も喉の痛みもないのに撒き散らす。その人が風上側の席に座ってマスク外しておしゃべりしながら小一時間。面積の狭いお店なら、同じ席にいた人だけでなくその部屋にいた人ほぼ全員感染するでしょう

。ワクチンを打ってからまだ月日が経っておらず抗体が残っているとか、違いはあると思いますが感染してしまう確率は相当高いと思われます。

僕が今から飲食店を経営、そのお店を設計・建築するとしたら客席と厨房は完全に空気的遮断し配膳等でスタッフが出入りする際は風除室のような中間室を設けエアロックタイプの自動ドアを付ける。

お客さんの席の換気方式は天井か壁の上の方から給気を機械式にし、床付近に設置した自然排気口からそとに出ていく正圧式の2種換気にする。

こうすれば、外から店に人が出入りする時も正圧なので冷気が侵入してこない。

感染力の強いウィルスからお客さんの感染を防ぐには、消毒・アクリルパーテーションだけでなく飛沫が舞わないように換気計画もきちんとしないといけない時代なのかも知れません。

まとめ

ご飯を食べにお店に入り、席を案内されたら

窓側の席で

とお願いしましょう。感染リスクも相当減るはずです。

ちなみにラウレアホームの建てる家は2種換気にも運転切替えができる床下排気式換気システムです。

岡野 孝祐
代表取締役
一級建築士 / 宅地建物取引士 / VOC測定士 /第二種電気工事士

家づくりの第1歩をお手伝いします

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