瓦屋根をやめよう

新築の打ち合わせをしていますと
のお客さまから「屋根は瓦がいい」言われる事があります
理由を尋ねると「鉄板みたいなのだけは止めて欲しい」と

私は全国で大きな被害が出た時はなるべく見に行くようにしています
少し前の話になりますが2009年に茨城県・土浦市で起こった竜巻による屋根破損被害
直されてしまう前に見に行かねば、と直ぐに現地入りしました

ニュースで見て、土浦のどの辺なのか分からなかったのですが直ぐに現場が判明しました
幹線道路添い、屋根にブルーシートがかかっている集落が目の前に見えて来ます
もう復旧作業が始まってる建物もあったのですが、前日竜巻なので手付かずの建物も多数

竜巻の通過したと思われる建物の瓦屋根はほぼ全滅

屋根下地ごと飛ばされてしまった方も・・・
視察に行った日、もう瓦屋・屋根屋がこぞって現場に入っていて足場を掛けたり復旧を開始したり
一つ気になったのが、片付けをしてる家の方
年配の方かそこの家の奥さんらしき人
一番働き手の旦那さんにあたる人が居ない。こんな日くらい会社休めないのだろうか
被害に遭われた2,3人の方(年配の女性)に話を聞く事ができた
「瓦が空を飛んでたよ」
「ただただ、恐ろしくて」
「屋根だけじゃなく、車庫もクルマもメッチャメチャ」

これだけの強風ですからガルバ葺きの屋根も、一部剥がれてしまった建物もあった
でも、空に舞い上がって「凶器」と化すのは間違いなく「瓦」の方
無事だったガルバの屋根を突き刺す

当時、色々お話を伺った中でこの言葉が忘れられません
「近所だからね、隣の屋根がウチの屋根壊しちゃってるけど何も言えないよ。天災だもん。
もう、瓦は絶対嫌」

「片付で忙しい中、貴重な生の声を聞かせてくれてありがとうございます」とお礼を言って現場を後にしました

この時、設計者として「瓦」を提案してはいけないと痛感しました
更にこの後2011年、東日本大震災で確信に変わります
瓦は嫌だとおっしゃってる目の前で瓦屋が復旧作業をしている光景を見て複雑な気持になります

竜巻はどこででも起こりうる。宇都宮でも。勿論巨大地震も
瓦の風合いがいい、とかメンテナンスが楽だからとか
そんな事で家の耐震性を下げ、竜巻や突風で周辺に甚大な被害をもたらす瓦屋根を提案すべきでは無いと確信しました。新築に限らず例えリフォームであっても・・・